生物基礎1時間目
急に何言い出したんだって思った方はこちらを見てください。
1時間目:序章「探求活動の進め方」
教科書:啓林館 生物基礎改訂版 p.8~11
そもそも探求活動ってなんだ?って話から。探求活動っていうと何か探しに行くのかとか思う人もいるかもしれない。
まあ大体合っている。この場合の探求活動で探すのは知識や現象。
これはこれからこういう風に学んでいくのかなという目安程度にしておいてほしいので、一応書いておきますがテストに出るよ!とかそういうんじゃないです。
ただ、いろいろな学びがこの探求活動にこれからなっていくかもしれません。
さて、探求活動がどういうものかと言われても具体例がないのでいまいちピンとこないと思います。
そこで探求活動の一例を示します。(*板書を書きながら話す内容として書き残します。板書内容は後に画像を載せるのでそちらをごらんください。)
まずは課題の発見。少し難しそうに聞こえますが、何かを疑問に思ったらもうそれは課題です。疑問を見つけるためにもよく観察しましょう。
疑問が生まれたらその答えが何なのか考えます。正解じゃなくてもいいから、考えることが大切です。ここで考えて生み出した答えの予想が「仮説」です。つまりここで仮説の設定をしたことになります。
仮説は「○○は□□かな?」と思って生み出されたとしても「○○は□□である。」と言い切るように表現します。
仮説が設定できたら、その仮説を証明できるように実験や観察をします。この時大事なのが、誰がその観察・実験をやっても絶対同じ結果になること。このことを「再現性」といいます。「私にしかできません」だったら科学じゃなくてもう超能力ってことです。みんなが同じ方法でやればみんなできるのが科学です。
あと実験の方法としてよく取られる方法が対照実験です。何事も因果関係を知るためには比較が必要です。ある条件だけ変えてそれ以外の条件を揃えて実験を行い、比べることを対照実験と言います。結果が違えば、異なる条件に原因があると言えるのです。
観察や実験を行えば当然結果が出てきます。その結果が期待通りでも期待通りでなくても必ず正確に記録しましょう。何かを隠せばそれは「結果の改ざん」と同じことです。記録を見やすく処理するのもいいと思います。
結果をまとめると終わった気がしてしまいますがまだまだ。その結果が仮説が正しい証拠になるのか考えましょう。仮説を証明できればまた次のステップに進むことができます。もし仮説と結果が合わなかったにしても、実験が間違っていたのか仮説が間違っていたのかをよく考えて次に活かしましょう。
おそらく生物基礎の授業ではあまりやることはないかもしれませんが、考察を終えた後に報告書を作って周りに発表することがあります。そんなことがなくても、常に見せられるぞ!と思えるだけの結果の記録や考察を残していきましょう。
ここまでが探求活動の流れです。
生物の学者で有名な学者さんにフックという人がいます。この人のある探求活動をここに当てはめてみると…
まず課題の発見。フックは顕微鏡でコルクを観察して小さなあなのようなものがあるということをみつけて疑問に思います。
そこで「コルクは小さい部屋からできた構造をしている」という仮説を設定しました。
次にそれを証明するために色々と工夫をして顕微鏡でコルクを観察したんです。
でもこれだけでは証拠にならないのでスケッチをしたり穴の大きさを測定をしたりしました。
そこでやっと仮説が証明されたので新しい仮説「植物なら小さい部屋、つまり細胞がある」と打ち立てたのです。
彼は『ミクログラフィア(顕微鏡図説)』で世間への報告・発表を行いました。
生物基礎は覚えることが多いように感じますが、探求活動しながらだと意外と楽しいかもしれないのでこれから頑張りましょう!
あとがき
序章は触れないことが多いと思うんですが一応。フックが教科書に載っていたのでフックを利用しましたが、もっと練って別の科学者を例にあげたほうがよかったのかもしれません。教科書読むかもだし。